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TK中学校(難関私立中高一貫校)の地域懇談会に突撃!
どこ地域なのかは秘密だぜ。
TK中学校の先生から、数年前のオリエンテーションで話した生徒向けのお話と保護者向けのお話の紹介がありました。
生徒向けのお話
先生が生徒に向けたお話です。
TK中学の先生方がどの様に考えているのか、この記事を読めばチョットだけ知る事ができます。
ひとつめ!
受検が終わり、教科書販売の日に見かけた生徒の話。
教科書販売の日に、その子はなにか質問があったらしく、両親に付き添われて先生をつかまえたものの、キョロキョロと両親の顔を見るばかり。結局お父さんが本人の相談したい部活のことを先生に話した。
先生は部活のことよりもその子のことが心配でならなかったと。
6年生になっても、自分からは何も話す事ができないなんて。
ふたつめ!
電車で見かける塾帰りの子どもについて。
塾帰りの子たちが、座席を占拠して大声で喋ったり、ゲームをしたり、壁を叩いたりしていた。
本当に迷惑な存在だった。
その子達はみなおそろいの青いNカバンを背負っていた。
名前を聞いてやろうかと思った。
こんな生徒が入ってきたら本当に迷惑だし、たとえ入試の成績が良くても落ちた方が本人のためにも、TKのためにも良いと思うから。
Nカバンは皆からみられているよ。
良い意味でも悪い意味でも。
先輩方が積み上げてきたものを背負っている自覚をもってね。
面接試験を本気で復活させた方が良いのではないか。
1人ではまじめでおとなしく何もできない生徒が、集団になるとつい良くない方向に走ってしまう。
TKに合格したことでやたらえらそうになってしまう勘違い生徒もいる。
そもそも1000人程度の志願者の中から360人の定員。それほど難しい試験ではない。
たった1回の試験で学力をはかれるとも思っていない。
たまたま運が良く合格できた生徒も多数いるはず。もっと謙虚さが必要。
TK学園講堂は名古屋市の文化財に指定されています。お父さんや、もしかしたらおじいさんも、かつてこの場所にいたかもしれない。
今年はきみたちをむかえた。歴史や伝統は一朝一夕ではない。
東海中学は頑張れば普通の子でも受かるよ。全然特別ではない。
普通の子でも頑張れば「東海中学」は合格できる。①普通の子でもの意味 日能研偏差値60以上
TKの魅力は医学部進学だけではない。
視野が広く、多種多様な色々な生徒・OB・教員が存在するのが強み。
この場にいる生徒は、仲間であると同時にライバルであり、それぞれが一人の生徒という個人戦であり、クラスや東海中学という団体戦でもある。
建学の精神は「共生(きょうせい)・共生(ともいき)」。クラスで周りの人達と気持ちよく過ごしてゆける環境を全員で作って下さい。
今までの習慣でこびりついた考えなのだろうが、点数や成績だけで人を判断する傾向がある人がいます。
やたら平均点を気にするくせに、なぜ間違えたのかを考えない。
また、自分が優位に立つためなのか、とても嫌な厳しい言葉を相手に投げつける生徒がいます。やめてほしいです。
そういう言動はまわり全体を嫌な気分にするだけでなく、言った本人にもかえってくる。
ほんの少し意識して、周りの人達を生かすことで自分自身をいかすことにつなげてほしい。
今は焦らす、学校生活に慣れるのが一番大事。
保護者向けの話
登校も含めて中1のこの時期、一番大切なことは、登下校も含めて学校生活に慣れることです。
男の子はお母さん方と違って大変デリケートでナイーブです。
環境ががらりと変わり、慣れるまでに時間がかかる子もおおい。
この時期(中1)余り多くのことを求めないで欲しい。
息子さんはもうすでに中学生なのですから、いままでのように手取り足取りはやめて。あとは「本人に任せるしかない」です。本人の問題で、本人の責任。
息子さんには(先生の目から見て)何の問題もないのに、勉強しない、友達できない、しっかりしてない、やる気が見えないなど、心配のあまり先回りして先手先手を打ってしまうお母さんが多いです。
転ばないことや、転んだことがない方がよっぽど心配です。
決して息子さんのためにならないので、転ばぬ先の杖を用意しないで下さい。
息子さんのTK中学入学を契機に、息子さんから一歩離れて、お母さんやお父さんの人生をしっかり歩んでいくことがご両親のためにも、息子さんのためにもなる。
今日、一番伝えたい最も大事なポイントは
息子さんの人生は息子さんのものであると言うこと。
決めるのはご両親ではなく、息子さん自身。
また、息子さんの健やかな成長を願うだけでなく、他の全ての子ども達の活躍を願って欲しい。
息子さんの成績のみに一喜一憂するのではなく、成績以外に、人生の喜びを見つけるようにして下さい。
流れからの雑談で
とにかく過保護な親が90%を占めていると思いますよ。
他の学校の保護者よりも過保護率は高いのではないでしょうか。
過保護というのは先回り、密着、子どもの視点と同じ視点でまわりを眺め、子どもに寄り添う。大人の手管で子どもに介入する。
過保護は子どもの人生によろしくない影響を、ものすごく与えます。
なんとか見守る方向に意識を向けて欲しい。
今回の懇談会ではなく、別の機会に教頭先生から聞いた話では
教頭先生のおっしゃるには、
学校生活に慣れると、親御さんも予想していない方向に子ども達が意欲的に勝手に走って行く。
部活だったり、友達と遊ぶことだったり、サタプロだったり、学園祭だったり、多岐にわたる活動に自ら飛び込み、四苦八苦しながら何とか泳ぎ切り、そのたびに勝手に成長します。
それを応援できる態勢の親になって欲しい。
親の価値観で口を出して邪魔しないであげて。
邪魔しても本気の子どもはきっと走って行っちゃうし、
本人の判断を見守ってあげませんか?
とのこと。
初のネット記念祭やカヅラカタなどの話題も出たその席で、
「カタチが決まらないまま、大暴れするって感じですかね?」
と言ったところ、教頭先生に「なかなかピッタリくる言い回しですね!」って褒められたことをココに自慢しておきます。 ←
余談としては「男子校の進学校ではとても女装が盛んである傾向が絶対にあると思うのだけど、先生から見て理由が推測出来るなら是非聞きたいのですが」ときいたけど、
お返事は「言われてみればそうですね!」でした。おおらかかよ!
まあそんなこんなで、
こんなカンジの学校のニュアンスが保護者に伝わるまでには少し時間がかかる。
地域懇談会だったり、PTAの集まりだったり、個別面談だったり、そういう機会に保護者同士や先生達とどうでもよい話をする機会があるかとおもう。そういう機会を持つように意識的にやっている。
そこでたくさん、いろんな人とお話しして、人脈、知識、考え方のバリエーションを広げてお母さんの人生もより良くしていって下さいねと。
そういう地域懇談会でした。
過保護について
お母さんの言う過保護と、私の感じる過保護と、子どもの考える過保護、こどもが当然だとおもっている過保護からの恩恵の享受にはそれぞれ隔たりがあるので、
説明するのがメンドクサイ
人から見てわたしの過保護である点
私の考えを根拠にやっていること
こどもの要求に応えるかこたえないか
そのへんにミスマッチがあるのでめんどくさい
めんどくさい。
後日記事に・・・なる・・・かもしれない。